会社の社長から『2級土木施工管理技術検定試験』を受けて欲しいと言われ、急遽受験することになりました。とはいえ、一般土木工事業界は初めてであり現場も知らない状態でした。
言われた翌日が申込締切りであり、WEBで申込ができるので間に合ったというのが事実です。7月中旬から勉強を始めて約3カ月間でしたが何とか一次試験に合格できました。二次試験の受験資格は、これから3年間の実務経験が必要となっていました。
二次試験に合格して正式に二級土木施工管理技士になれます。請負金額5,000万円未満（建築一式工事なら8,000万円未満）の一般建設業の工事現場で主任技術者になることができます。
受験資格等は下記をクリックして確認してください。
なぜかマイナンバーではなく住民票コードを入力する欄があり、これは市役所で直に取得した住民票にしか記載されておりません。従って、コンビニで取得した住民票には『住民票コード』は載っておりません。
受験料も6,000円と意外に高いです。決済はWEBで完結するので楽でいいです。
こんな人に受験して欲しい
AIの台頭により、特許事務所、法律事務所、プログラマー、マーケティングあたりが確実に人員削減しているのが昨今の労働市場です。限定的な範囲の中から検出し、所定のフォームで文章を作成するのはAIの独断場です。
この職種が絶滅することはないですが、上位3割くらいの人しか残れないでしょう。AIに的確な指示を出し、チェックする。単純ですが本当にできる人しか上手く指示することは出来ないでしょう。それでも生きていかなければならないので、働き方改革が必要です。
人間しかできない仕事でかつ水平展開できる業務を複数持つことだと思います。ただの事務職や現場職人だけだと能力的に不足してしまいます。
不動産業界で働きたい人
既に従事している人も検討してもいい内容です。人口減少によって特に個人宅の売買が活性化していくと思います。但し、1軒だと小さいので周囲の用地買収(権利調整)も必要になってくるでしょう。
嫌われる場合もありますが上手く行く場合もあり確率的には50%と言えます。用地買収後は解体工事と整地または造成工事をして売却します。自分が事業の主体になるか請負工事だけにするかは自分で決めてください。この手法は造成渡しというまだお金に余裕のない不動産会社が始めるビジネスです。
このインフレが短期で収束するとは思えないので、建物まで建設したら採算が取れないでしょう。そこである程度まとまった土地だけは仕込んでおきたいというニーズは確実にあります。私の場合、宅建士の資格もあるので、権利調整も含めた売り手と買い手をつなぎ合わせ、請負工事として解体・整地工事を請け負い、仲介会社として手数料をいただくビジネスモデルが成立します。
これまでの単純に抜くというビジネスモデルでは破綻します。
物流業界で働きたい人
車に乗るのが好きか運転が上手な人が多いと思います。そして稼げる人は当然土地勘があって効率の良い運搬ができる人です。こういう人は不動産業界や土木工事にも向いています。道路を制する者は土木を制すると考えています。
自分で独立してやるか会社の新規事業としてやるかは状況次第ですが、相性の良い組み合わせです。例えばご夫婦で会社経営をしたいとお考えであれば、奥さんに宅配業務と不動産業を任せ、旦那さんは土木工事に専念するというのもありです。
ここでいう土木工事とは上述した工事だけでなく、駐車場等のアスファルト舗装工事も含まれます。
不動産は予約制で当初は十分対応できます。忙しくなったら考えればいいです。【株式会社関口土木物流不動産】なんていう会社があってもお客様は身を引いたりしません。
パーキング業界で働きたい人
デベロッパーがパーキング部門を立ち上げるかパーキング会社が不動産部門を立ち上げるか。すぐに事業化できるような土地は都心部には転がっておりません。だからこそ権利調整という業務が必要で、人間にしかできない業務です。ある程度まとまった面積になれば開発するまでの間はパーキングで凌ごうとなるでしょう。
ここでの土木工事とは駐車場用のアスファルト舗装工事や境界のブロック積またはフェンス塀のような工事もあります。小さい工事を請けてくれる会社は今後ますます減少していきます。
土木工事業界が初めての人の勉強法
私が正にそうであり実際に短期間で合格しましたので、経験に基づいた勉強法をお伝えします。簡単に経歴をご紹介すると、石炭会社でデベロッパー部門と財務部門にそれぞれ4年合計8年、損保の査定部門に3年、物流会社の管理部門に10年、その他製造業関係の管理部門に10年勤務しておりました。
上の図解はAIに作成してもらいましたが、文字化けしています。AIも会社によって得意分野があるようで、図解はCANVAが得意です。
過去問を解くとき以外は、5分刻みで問題集や参考書を読んで1日あたり30分は勉強時間として確保してください。3カ月で必ず合格します。
参考書と問題集を買う
お金と時間に余裕のある人は学校や通信教育というのもいいでしょう。そうでない人は私がやった独学で十分対応できます。おススメの参考書と問題集は次のものです。
2級土木施工管理技士 一次対策厳選問題解説集
毎年出ていますので最新版をご購入ください。実は最初に購入したのはこれから紹介する参考書の方で、用語も含めて馴染みがなく頭に入らないどころか拒絶反応を起こしていました。
ジュンク堂書店池袋の店員さんが売れていて読みやすいということで購入しましたがダメでした。その時にまたジュンク堂書店に行き、薄い問題集にしようと思って購入したのがこの問題集です。
宅建の時も日建学院のテキストで一発合格したのでゲンを担ぐという意味で買いました。実際に分かりやすく取っつきやすいテキストです。
一回目の勉強法
項目ごとに斜め読みしてください。そして問題と答えをただ見るだけで結構です。そして時間を空けて今度は参考書を辞書代わりに活用して、もう一度問題を解き理解を深めます。
二回目の勉強法
普通に問題を解き答え合わせをします。一度解いているので時間もかからないし結構進みます。ここで参考書に移ります。
三回目の勉強法
試験直前まで解き続けてください。飽きたら参考書に戻るを繰り返して終わりです。
いちばんわかりやすい!2級土木施工管理技術検定 合格テキスト
最初ちんぷんかんぷんだった参考書でした。しかし問題集で用語や出題の意図が分かってくると内容がどんどん頭に入ってきました。
一回目の勉強法
辞書代わりに使用します。この程度で十分です。
二回目の勉強法
既に2回問題集を解いているので例題も良く理解できるようになります。ここで重要なのは問題集にないような項目でも飛ばしてはいけないということです。網羅性が大切です。実際、試験では問題集や過去問になかったものもありました。
特に計算式でくるか図式でくるか分からないので、参考書はきっちり読んでおく必要があります。次に過去問に移行します。
三回目の勉強法
過去問2年分解いた後に再度丁寧に読み返してください。これで十分理解できていると思います。
過去問をダウンロードして解く
WEBで無料でダウンロードできますので、過去2年分取得してください。これをきっちり解いた後もう一度参考書に戻ります。
通学かWEB学習の方が向いている人
金額が30万円以上しますが、短期間に確実に合格したいなら申し込むべきです。一次と二次試験のセットなので相対的には高くはないでしょう。日建学院をおススメします。
合格通知
WEBで発表日に確認することができます。しかし自分の受験番号を入力して合否判定の結果が出るというシステムではなく、合格者の受験番号が一覧となって掲載されているだけです。よって自分の目で探すということになります。
WEBで番号を確認していましたが、2日後郵送で合格通知書が送られてきました。諸外国の問題も含めて不確実性の時代に完全に突入しましたが、知恵を絞ってたくましく頑張っていきましょう。
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